この記事で分かること
- 既存システムに手を加えずに、画面の入力作業だけを自動化する方法
- RPAの本格導入前に、まずは小規模に試すという選択肢
- 開発を依頼する場合の進め方と費用の目安(固定価格パッケージの例)
「その画面への入力」、毎日繰り返していませんか
既存の予約システムや管理画面に、毎日ほぼ同じ内容を手作業で入力していませんか。システム自体の改修は開発会社に頼めないため、手元の作業だけでも軽くしたいところです。画面操作を自動化するRPAの導入を検討しても、費用や時間が気になり踏み切れないケースは少なくありません。こうしたお悩みは、業務システムを自社で改修できない企業でよく聞かれます。
このようなケースでは、既存システムを変えずに、画面の上から補助機能を重ねる方法が有効です。その手段の一つとして、ブラウザに機能を追加するプログラムである「Chrome拡張」があります。Chrome拡張を使えば、システム本体には手を入れず、入力補助や一括処理の機能を追加できます。開発会社への改修依頼や契約変更が不要な点は、大きなメリットといえます。
自動化で何が変わるか
画面入力の自動化では、普段お使いの画面の上に入力補助や一括処理などの機能を重ねて表示します。システム本体には手を加えないため、開発会社への改修依頼や契約変更は発生しません。社内の担当者だけが使える専用ツールとして構築し、配布や導入の手順書とセットで提供します。
具体例として、予約システムへの繰り返し入力を自動化する使い方が挙げられます。また、競合サイトの価格や空き状況を定期的に自動記録することも可能です。さらに、CSVファイルのデータをボタン一つで既存画面に流し込むような処理も実現できます。全社的にRPAを導入する前に、まずは1つの業務で効果を検証したい場合にも適しています。
RPAの本格導入との違い
一般的なRPAは、複数のシステムをまたぐ一連の業務フロー全体の自動化を得意としています。そのため、綿密な業務設計や月額ライセンス費用、社内教育などにまとまった投資が必要です。一方、Chrome拡張による画面入力の自動化は、1つのブラウザ画面や特定の1業務に対象を絞って開発します。対象業務を小さく限定できるため、無駄なコストを抑えやすいのが特徴です。まずは1つの業務で自動化の効果を確かめ、その後に適用範囲を広げるか判断したい場合に向いています。
依頼する場合の進め方・準備するもの
進め方は、次の4つのステップです。
- 相談 — 実際の画面操作を共有いただき、パッケージの対応範囲に収まるかを確認します。
- 範囲確定 — 自動化する作業と対象外とする作業を書面にまとめ、範囲を明確にしてから着手します。
- 実装 — 開発の途中で試作品を確認いただき、要望とのズレがないかを確かめます。
- 納品 — 導入手順書と合わせて納品します。納品後14日間は不具合の修正に対応します。
事前に準備していただくものは、主に3点あります。対象システムの検証環境(テスト用アカウントなど)、自動化したい作業の手順、そして対象サイトの利用規約です。
なお、利用規約でツールによる操作が禁止されている画面は、自動化の対象外となります。そのため、着手前には必ず利用規約の確認を行います。ログインの制限を迂回する処理や、相手方の許可を前提としない大量の情報収集も同様に対応できません。
対象となる画面の操作手順は、担当者が普段行っている実作業をそのままお見せいただくのが最も確実です。「どこに何を入力し、どのボタンを押すか」という流れが分かれば、範囲確定の打ち合わせもスムーズに進みます。
費用の考え方
squareAIでは、この種の依頼を「画面入力自動化パック」として固定価格で提供しています。標準構成の例は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 380,000円(税別・買い切り) |
| 作業時間 | 14時間ぶん |
| 納期 | 着手から3週間 |
| 保守 | なし(含まれません) |
上記の価格は標準的な構成例であり、対象範囲によって変動します。ただし、事前に作業範囲を確定したあとに追加料金が発生することはありません。また、担当者の異動や引き継ぎに備えたオプションも用意しています。たとえば、操作動画マニュアルの追加(+50,000円)が可能です。ソースコードの納品や、利用条件の明文化(+50,000円)にも対応しています。お支払いは、着手時に30%、納品完了後に70%をお支払いいただく形を原則としています。
向いている依頼・向いていない依頼
向いているケース
- 既存の予約システムや管理画面に、毎日ほぼ同じ内容を手作業で打ち込んでいる
- システム側の改修は頼めないので、手元の画面操作だけでも軽くしたい
- RPAツールの導入を検討する前に、まず1業務だけ自動化して確かめたい
この形では受けていないこと
- 利用規約でツールによる操作が禁じられている画面の自動化
- ログインの制限を迂回する処理や、相手方の許可を前提としない大量の情報収集
squareAIでは自社の取り組みとして、公開情報を収集して営業先の候補を整理する仕組みを自前で構築・運用しています。外部サービスの規約上、保存や利用ができないデータは扱わない設計にするなど、着手前の規約確認を前提に開発しています。業務システムへの入力自動化においても、同じ姿勢で対象サイトの規約を確認してから着手します。
まとめ
画面入力の自動化は、既存システムを変えずに、日々の入力作業にかかる負担を軽減できる方法です。RPAの本格導入はハードルが高いと感じる場合でも、1つの業務から小さく試すことができます。対象サイトの利用規約の確認と、検証環境の準備さえできれば、着手までのハードルは高くありません。まずは、毎日繰り返している画面操作の手順をそのまま見せてご相談いただくことから始められます。
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